栄養不足によるうつを防ぐには

脳内の神経伝達物質を作り出す材料が
不足するとうつに

うつ病と栄養不足はは関係していることがわかりましたが、どんな栄養素が不足するとうつを引き起こしやすくなるのでしょう。

うつなど、精神の健康に関連するのは、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質です。この神経伝達物質はタンパク質によって作られ、また、鉄やビタミンがそのエネルギーの補助の役割をします。脳の神経伝達物質を作るタンパク質と鉄、ビタミンが不足すると、脳の神経伝達がうまくいかず、うつの引き金になります。

逆に、過剰摂取に注意すべきなのが糖質です。血糖値を上げるばかりでなく、鉄やビタミンなどを大量に消費するので神経伝達のエネルギー不足を招き、これもうつの原因となります。

脳の神経伝達物質が大事!

主な脳内の神経伝達物質

ドーパミン快感をつくる
セロトニンやる気を作る
ノルアドレナリン心を落ち着かせる

脳の神経伝達物質、
およびそのエネルギー源に関連し、
不足するとうつの原因となる栄養素

タンパク質不足

神経伝達物質の原料

タンパク質は身体をつくる栄養素ですが、うつ病との関係が深い神経伝達物質の原料でもあります。
神経伝達物質は神経細胞間における信号の伝達を担い、感情の制御や思考において重要な役割を持っています。
タンパク質不足だと伝達物質不足状態になり、感情の制御が困難、意欲が湧かないなどといった抑うつ状態に陥りやすくなるのです。

鉄不足

タンパク質が神経伝達物質を
作るのを助ける

鉄は血液中の赤血球の生成に関わっていることは知られていますが、神経伝達物質の生成の補助する役割も担っています。神経伝達物質の原料のタンパク質から神経伝達物質が生成される際に用いられる酵素を活性化させるための補因子として鉄が必要となるのです。

タンパク質が十分でも鉄が不足していると神経伝達物質を効率よく生成することができず、抑うつ状態に陥りやすくなります。

ビタミン不足

ビタミンB群

神経伝達物質の生成を補助する

ブドウ糖からエネルギーを生成するために必要であると同時に、エネルギーの生成を行うクエン酸回路を動かすために鉄と共に必要となります。不足するとエネルギー不足状態からうつ病に至る可能性が高くなります。

ビタミンC

脂肪酸からエネルギーを生成する過程において必要

コラーゲンなど様々な物質の生成に関わる栄養素ですが、脂肪酸からエネルギーを生成するのにも必要となります。不足するとビタミンB群不足と同様にエネルギー不足状態からうつ病に至る可能性が高くなります。

ビタミンE

ビタミンC、鉄等の栄養素を細胞内に取り入れやすくする

細胞膜およびミトコンドリア膜の酸化を防ぎ、ビタミンB群やビタミンC、鉄などの栄養素を細胞内に取り入れやすくしています。不足すると細胞膜が酸化により変質してエネルギー生成に関わる栄養素が細胞内に取り込まれにくくなり、エネルギー不足からうつ病に至る可能性が高くなります。

糖質は過剰摂取に注意

糖質は重要な栄養素ですが、ビタミンや鉄などの他の栄養素と比べると比較的容易に摂取できます。糖質が多い食品は安く簡単に手に入り、味や食感が良いものが多いからです。糖質については不足よりも摂り過ぎることのほうが問題となりやすいのです。
糖質の過剰摂取の問題はさまざまありますが、実は糖質の過剰摂取が続くことによりうつ病にも罹りやすくなるのです。その理由は、糖質の摂取によって血糖値が急激に変化し、血糖値の変化を抑制するホルモンの分泌量が多くなることにより、鉄やビタミンなどが大量に消費されて不足状態となるからです。鉄やビタミンが不足すると、神経伝達物質やエネルギーが不足するためうつ病に至る可能性が高くなるのです。

このようにうつ病と栄養バランスとは密接に関わっており、タンパク質と鉄、ビタミン(B群、C、E)の
不足および糖質の過剰摂取が続くと神経伝達物質やエネルギーが不足状態に陥るためうつ病に罹りやすくなるのです。

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